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高雄爆発の原因はプロピレン? 人体への影響は?

2014年08月04日

【新唐人2014年8月4日】台湾南部・高雄市では、7月31日に大爆発が起きましたが、ガス爆発は、環境汚染や人体への影響が案じられています。それでは専門家の意見を聞いてみましょう。

 

高雄市の凱旋三路は、爆発により6キロ以上も陥没しています。これは台湾にとって最も規模の大きいガス爆発事故です。現場では、可燃性気体・プロピレンの濃度が1万3520ppmに達したので、爆発の原因はプロピレン漏れだと見られます。

 

腎臓内科 顏宗海医師

「プロピレンは低毒性ですが、燃えやすいうえ爆発しやすいです。発がん性はないものの、濃度が高いと、呼吸器疾患やぜん息の患者はぜん息の発作が起きるかもしれません」

 

天然ガスやパイプラインの爆発事故は、これまで世界各地で発生し、甚大な被害をもたらしてきました。

 

1995年4月、韓国大邱(テグ)市のガス爆発では、約101人が死亡、202人が負傷しました。

 

1998年10月、ナイジェリアでパイプラインの爆発事故では、1000人以上の村民が死亡しましたが、これは史上最悪のガス爆発の1つです。

 

2010年7月、中国大連市のパイプライン爆発事故では、大量の原油が漏れたため、大連港付近の約50平方キロメートルの水域が汚染されました。

 

ガス爆発は多くの人命を奪うだけでなく、その後の汚染も案じられます。プロピレンは揮発性の有機化合物で、毒性は高くないものの、現場には今なお、爆発で発生した気体が残っていると見られます。

 

腎臓内科 顏宗海医師

「高濃度のプロピレンが大量に漏れれば、酸欠、窒息、命の危険さえ生じます。医療関係者でも、呼吸器疾患なら現場に行ってはなりません。または現場に行って何か症状が出たら、すぐ医者にかかるべきです」

 

医者によると、やむを得ず現場で活動する場合、高機能マスク・N95マスクの着用がお勧めです。普通のマスクでは、プロピレンや揮発物質をシャットアウトできないからです。ただし、1時間以上は現場にいないほうがいいと医者は忠告しました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/08/02/a1127345.html(中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

 

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